前回は鍼によって体の中で起こる
生理的な反応についてお伝えしました
次に、もう一つの大きな特徴である
物理的な作用についてお話しします。
鍼は体の中に直接刺激を入れることができるため、
筋肉そのものに対して物理的な変化を起こすことができます。
体の硬さの原因は「筋肉」が多い
体の硬さの原因はさまざまですが、
多くの場合は筋肉由来の問題であることが多いです。
もちろん、
・関節の動きの問題
・体の使い方(コントロール)の問題
などが原因になることもありますが、
日常的に感じる「コリ」や「張り」は、
筋肉の状態が関係しているケースがほとんどです。
筋肉の硬さを表す言葉には、いくつか種類があります。
例えば
• 拘縮(こうしゅく)
→ 筋肉や関節が動きにくくなった状態
• 硬結(こうけつ)
→ 筋肉の一部がしこりのように硬くなった状態
• 固縮(こしゅく)
→ 神経系の影響で筋肉が緊張し続ける状態
• 萎縮(いしゅく)
→ 筋肉が細くなり、力が入りにくい状態
• 癒着(ゆちゃく)
→ 筋肉や筋膜同士がくっつき、滑りが悪くなった状態
の中でも、
慢性的なコリや動かしにくさの原因として多いのが
筋肉や筋膜の癒着です。
鍼は深い部分の癒着に直接アプローチできる
長時間の同じ姿勢や繰り返しの動作、
ストレスなどが続くと、
筋肉や筋膜の間の滑りが悪くなり、
組織同士がくっついたような状態(癒着)になります。
この状態になると
・動かすと引っかかる感じがする
・ストレッチしても伸びにくい
・マッサージしてもすぐ戻る
といった症状が出やすくなります。
鍼は、細い金属の刺激を
硬くなった筋肉の深部まで直接届けることができるため、
くっついて滑りが悪くなった筋肉や筋膜の間に入り込み、
その癒着をやさしくほどいていくようなイメージです。
鍼が入ることで
・筋線維の間の滑りが改善する
・硬くなった部分がゆるむ
・動かしやすさが戻る
といった変化が起こり、
深いコリや動かしにくさの改善につながります。し
・筋線維の癒着をゆるめる
・トリガーポイントを刺激する
・筋肉の滑走性を改善する
といった変化が起こります。
その結果、
動かしやすさの改善や、深いコリの解消につながります。
表面ではなく「深部」に届くのが鍼の強み
手技やストレッチでは届きにくい
深い筋肉の硬さや癒着に対して、
ピンポイントでアプローチできるのが
鍼の大きな特徴です。
そのため、
・慢性的な肩こり
・奥の方が重だるい腰痛
・何をしても取れない張り感
といった症状に対しても
効果が期待できます。
